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“UECHUのひと”インタビュー⑤ 〜絵描き・大曽根悠太〜

取材日:2024.2.16

今回は、UECHUにアトリエを借りている「絵描きやてんせんえん」の大曽根悠太さんをご紹介します。小川町生まれ、小川町育ちの大曽根さんは、小さい頃から小川の自然に触れ、様々な生き物を描いてきました。
また小中学生のときはノスタルジックな小川の風景を描き、当時の景色をキャンバスに残しています。
現在その創作の領域をさらに広げ、絵の可能性を追求し続けている大曽根さんの”今”と”過去”、そして”これから” をインタビューしました。



筆者:
UECHUでは現在どんな活動をしていますか?

大曽根さん:
昨年の夏からUECHUにアトリエを構え、自身の創作活動のほか、UECHU関連の看板やチラシなどを手がけて、広報するアートプロモーションを行っています。様々な制作物を通して、まちの新たな交流拠点を発信しています。

筆者:
実際、今までどんな制作物をつくってきたんですか?

大曽根さん:
昨年夏のUECHUのオープニングセレモニーでは、正門前に大きな手描き看板を設置したり、構内の至るところに黒板を使った案内ボードを設置しました。また、UECHUカフェのメニュー表や商品ラベル、チラシ、カフェ内のイベント看板などを描いてきました。
ここは元々中学校だったこともあって、黒板やチョークをそのまま生かせるし、当時学生たちが夢中で準備したであろう文化祭みたいな雰囲気が絵で表現できたりと…、ボクの描く絵と学校の雰囲気がうまくマッチしているかなと感じます。


【UECHUの初期アートプロモーションムービー】

【UECHUオープニングイベント看板制作風景】

【UECHU案内看板制作風景】


また、UECHUがある東小川地域の住民とも、”アート”を通した交流を行っている。

大曽根さん:
昨年秋に、コロナ禍でずっと中止になっていた「東小川自治会祭り」が4年ぶりに開催されたんです。
ボクもそこに出展させてもらって、旧上野台中学校の教室で実際に使われていた大きな黒板を常設しての『楽描きコーナー』をやらせてもらったんですが、地元のこども達が集まって自由に絵を描きに来てくれて、東小川に住む人たちとも良い交流ができました。これからも機会があれば、地域の方と積極的に”アート”で関わっていきたいですね。



筆者:
UECHUでの活動のほかに、どんな絵を描いていたんですか?

大曽根さん:
元々子どもの時は、生き物や風景画が多かったんですが、だんだん空想の世界のものをイメージして描いていくようになりました。ときにそれが現実世界に侵食してきて、妙にグロテスクな作品が出来てしまったり…。20代、都内の会社に勤めてとても追い込まれていた時は、ダークな絵ばかり描いてましたよ(笑


そして、いつしかぱったり描かなくなってたんです。というより、描く気力がなくなっていました。社会人になると目の前のことに忙殺されて、頭の中が整理できなくなってたんですね。5年くらい全く創作しない期間もありました。そして30歳のときに、東京での仕事を辞めて小川町に帰ってきたんです。そうして環境が戻ってから、再び絵を描くようになりましたね。関わるひとたちも、森に携わるひと、農業に携わるひと、飲食に携わるひとが増えて、自分が描く絵もそのひとたちにどんどん影響されていきました。

そして今になって描く絵は、「いきもの」「たべもの」、そしてときどき「ゲテモノ」。。。笑
魔がさすと今でもたま〜にグロテスクな絵を描くことはありますが、それでもほぼ全ての絵に共通しているのは “いのち” が宿っていること。恐らく、今までの作品の中で、無機質なものだけで構成された絵はほとんどないんですよね。これからも、自分の命がある限り、身近な周りの命に神経をとぎ澄ませて、絵を描いていきたいです。そしてその絵で誰かが少しでも救われるなら、自分は生涯 “絵描き” として、誰かのために絵を描き続けていきたいです。


故郷の地に戻り、そのアート感覚が呼び覚まされた大曽根さん。今後の創作活動が更に楽しみです。



「絵描やてんせんえん」の公式Instagram

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