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“UECHUのひと”インタビュー③ 〜ごきげん薬膳Samantha〜

2023.11.1/インタビュー:大曽根悠太

今回は、小川町のおとなり嵐山町で薬膳の料理教室をやっている『ごきげん薬膳Samantha』にインタビューしました。ここUECHUカフェで、ふだんの料理教室とは別に薬膳料理の飲食店を始めた代表の宮田さんと、サポートの矢島さん。2人に薬膳の魅力からUECHUカフェでの活動のことなど、お話を頂きました。

左:宮田さん /右:矢島さん

宮田さん:
4年前に川口市から嵐山町に移住し、現在町内で薬膳講座の教室をやっています。これは、「日本くらし薬膳協会」が付与している資格を得ると認定校として薬膳の講座を持つことができ、一見特別なもののイメージを持たれる薬膳を身近に感じてもらえるよう、「食べて学べる」新たな拠点として、UECHUカフェでの営業も今夏にスタートさせました。

矢島さん:
宮田さんのサポート役で一緒に店をやっています。宮田さんの薬膳の料理教室に参加していたことがきっかけでUECHUカフェでの手伝いをするようになりました。自宅は埼玉東部の加須市で、小川までは車で1時間ほど。母が小川町出身で、親類が今も小川町に住んでることもあり、遠いながらもここに来ることに抵抗はありませんでした。

お二人の薬膳との出会いのきっかけは?

宮田さん:
私は元々栄養士として病院などで働いていました。また食品の営業代行もやっていたのですが、コロナ禍で仕事が思うようにできなくなったんです。自宅待機中に家の食事を毎食作るようになり、主人の体重が3ヶ月で7キロも痩せたんです!病気もしづらくなったし、今までは当たり前のように感じていた”食”に対する考え方が大きく変わりました。そして薬膳に興味を持つようになり、2度目の自粛期間中に本格的に学び始めたんです。

矢島さん:
我が家は子どもが4人いて、外食はほぼせず、早朝からの子どものお弁当を欠かさない生活でした。同時に仕事もしていると夕飯を食べる時間が遅くなり、朝すぐ起きてはお弁当作りの毎日…。肉か魚+野菜という組み合わせででバランスを取っていたつもりですが、ハードな日々の繰り返しで大きく体を壊したんです。健康診断で毎年引っかかり、薬やサプリを飲み体調を整える悪循環。いつしか階段も降りられなくなり、思うように動けない体になってしまったんです。そんな中、友人からファスティングを勧められ、初めは抵抗がありながらも3ヶ月続けて体内の痛みがキレイに消えたんです!まずは体内のクリーニングが大事であり、食べ物も量より質を考える。それだけでみるみる体調が良くなったことで、“食”の大切さを痛感しました。そこから色々と食生活を考えるようになり、色々試すうちに薬膳と出会ったんです。

薬膳とはなんでしょうか?

宮田さん:
「薬膳」と聞くと、生薬を使って作る料理をイメージするかもしれません。ただそれだけが薬膳ではなく、自分の体質に合ったものを摂取するのが薬膳の考えでもあります。生薬を使ったものは主には治療目的で、日常では必要としない人も多い。病気は自分に合ったものを食べ続ければ予防できます。嵐山の教室やUECHUカフェでは、季節ごとに起こりそうな症状に合わせたメニューを考え、テーマを設けることで、何のために薬膳食を取るか、その目的を毎回考えるようにしています。外から受ける環境によって体は変わります。季節にあわせた食材を使うことが、薬膳の基本だと考えます。

矢島さん:
旬のものを取り込むことが薬膳の基本で、健康上最も効果があると考えています。食材はカットされたものではなく、丸ごとをすぐ食べるのが良いとされていて、ちょっと工夫するだけで栄養を余すところなく摂取できます。(例えば”りんご”だったら縦ではなく横切りにすると、芯ごと食べられますしね!)
そして薬膳の大前提は”中庸”。食べるものが陰に傾き過ぎても陽に傾き過ぎてもダメで、陰に傾いたら陽のものを多く食べるようにする。真ん中が良いんです。

(身の回りの食材でつくれる簡単&おいしい薬膳食の数々)

日頃の活動で意識していることは?

宮田さん:
客層は中高年の方が多いような気がしていて、多くの人が薬膳に対して良いイメージを持っているけど、薬膳をちゃんと分かってはいないと思うんです。なので、まずは食べることから興味を持ってほしい。そのため、メニュー表には食材の効能を入れるようにしています。そして実際に作ってみてより身近に感じてもらいたいです。体感することで薬膳に興味関心を持ってもらえたらいいですね。座学から入るのではなく、実際に見て、食べて、作ってもらって薬膳に対しての裾野を広げていってほしいです。


いよいよ冬本番… 新たに製造した薬膳茶もUECHUカフェで提供をはじめている。その薬膳茶を使ったワークショップなど、UECHU内でも新たな活動を模索しているそうです。
今後の展開が楽しみです。

(オリジナルの薬膳茶は用途にあわせて3種類)


【ごきげん薬膳 Samantha】
電話番号:090-7006-6454
営業日時:11/28(火) 11:30〜14:30(14:00 LO)
     ※今後も毎月一回出店予定

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